主な内容
巻藁での立射の作法
足を閉じた執り弓(とりゆみ)の姿勢で巻藁に一礼(揖(ゆう))する。 巻藁が正面の向きである。
左足 小幅で1歩、つぎに、右足 小幅で1歩、
射位線が中心となるように。体を回転させながら、足踏みを行う。
両足の親指の線が巻藁の真ん中に向くようにする。
以下は個人的な考察です。
赤字は本日追記したものです。
足踏み
NHKのラジオ体操のはじめの言葉「背筋を伸ばした良い姿勢」とする。
体にエネルギーが溜まりやすいように、呼吸をゆっくりとし高める。
射位の線を中心線として、左足を半分、右足を半分ずつ開く。
両足の親指の線が、的を向く様にする。
開くときに親指をあてるのが作法のようだ。角度は60度が目安らしい。
指の第2から第3関節を腰にあてる。 腰にあてた状態で、弓を持つ手を緩めると自然に弦が下を向く。
胴造り
弓は、両手を使って、肩の高さでキャッチ。
矢は左手の指に挟んで、右手の2指で優しく押し込む。
はじめに、矢の位置を弓の握り(持つ部分)とその上に巻いた籐との境に来るように指を調整する。この時、手の内はまだ整っていない。
弦に矢を固定するときに、羽の向きに注意。 今回は、矢に刻印してある番号が見える方向と云われた。
この段階ではまだ矢は左手の人差し指の下にあり、矢を固定している。
上下に矢の付け根と、左右に矢の状態を目視チェックする。 もうひとつ右手を付け根に添える動作があったが不明。
顔の正面に弓があるように。
◎手先を体から少し離した位置にした方が、左右手の内が自然に持ちやすくなる。
弓構え
弦を右手をかけ少し引きながら固定する。(取り懸け)
◎右手の親指はカケの外側につける。これは、弦を離すとき、はねやすくするためである。
カケには、弦を固定する箇所がある(親指の付け根あたり)その場所に、弦を固定する。弓を引いている最中も、弦の固定が外れていないか感覚でチェックする。もし、途中で外れたら、弓構えからやり直しになる。
◎右手の手首はフリーにして、カケの中の弦の固定が合うように、手首を傾かせていく。
射るときに、弦とカケが擦れ合わないように、一瞬にして離す(はねる)。
実際には、弦は固いカケで固定することになる。グローブを使った練習とは違いがある。 はじめカケは固いが使っていくうちに馴染むみたい(馴染んでほしい)。練習用のカケは本物より柔らかくできているそうだ。
右側の手のカケで矢を固定し、矢が人差し指と親指の上になるように左手は置き換える(手の内を整える)。
弓は持ち手上から1㎝ぐらい下をもつらしい。
左手の親指は曲げて押し込むのではなく、平な蓋をする感じ。親指のイメージとしては、手をひらいた状態で弓をもつ感じ。手と弓で十文字の形ができる。
弓が回転できるように、卵がつぶれないように緩くもつ。
自分はまだ固めに握っているらしく、他の指の指先も小指の位置に合わせるぐらい浅くと云われた。
会のときは、手腕はまっすぐにして、弓の力をまっすぐに支えること。
引き分け
弓の姿勢を垂直に直して、上に上げて、引きはじめるとき、右手の位置は左側に引きずられないで動かさない。
大三以降は手の内は変えない。
引き分けと会
◎腕と背中の筋肉を伸ばす。胸の筋肉を使って弓を両側に開くイメージではない。
腕と背中の筋肉を伸ばした方が、肩の位置が自然と決まる感じがする。単に腕だけだと、肩が上がってしまう。
会
ここで、バッテリ充電のため充電台にのせたスマホのごとく、体の形はそのままの状態で静止し、体にエネルギーが少し蓄まるまで待つ。
残心
エネルギー充電後、一気に放す(飛ばす)ので、体の形はそのまま自然と(放電)停止した状態になる。
カケの扱い方
①無理に扱うと傷みやすいので、丁寧に扱う。
②固い部分をもつ。
③道具を着けたり外したりするときは、着座してで行う。
④カケの長い帯は、最後、少し緩めに巻いて、端を中に通して、再度、帯を締めて固定する。
矢拾い
①的場側からではなく、手前側から順番に拾っていく。
②拾ったあと、矢のお掃除をして、矢先を下にして手の平につけて持ち帰る。
③場内では走らない。安全優先で急がない。
巻藁
①巻藁の矢には羽がない。 通常品は、飛行安定用に、お尻の方に上左右の3方向に羽がついている。
②刺さった矢を取り出すときは、左手で弓で巻藁が動かないように押さえながら、右手で3回に分けて徐々に引き抜いていく。
追記
物見のときに、首の姿勢で注意された。
・まっすぐ正面を向くこと。
・首を後ろに傾けないこと。(胸を張らない。)